『双星の陰陽師』考察 -双星の呪護者「ろくろと安倍晴明」- その2 です。
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はじめに
『双星の陰陽師』考察 -双星の呪護者「ろくろと安倍晴明」- その1 の続きです。
*32話時点での内容です。再度念のため。
『 双星の陰陽師』考察 -双星の呪護者「ろくろと安倍晴明」- その1 〜ろくろの呪護者が晴明!!?なぜ晴明は呪護者となったのか。。〜
“その1″では晴明がろくろの呪護者である事、そしてなぜ生きているにもかかわらず呪護者になったのか、という事について考察してきました。
ここではさらに、ろくろの正体や単行本6巻で加筆された”見極めの儀”の際にろくろが”垣間見たもの”について考えてみたいと思います。
ろくろの正体。
どうやらろくろの正体は晴明の息子(あるいはその生まれ変わり)のようです。
以前別記事(→こちら)でろくろの正体が”晴明の生まれ変わり”と考察していてなんなのですが。。いや〜、見事に外れてましたね笑
ともかく第30話「禍野侵食」にて晴明がろくろに対して

助野嘉昭「双星の陰陽師 #30 禍野侵食」『ジャンプSQ』2016年5月号
” 我が子よ… “
と呼びかけていますからね。
晴明はすべての陰陽師の生みの親ともいえる存在ですので、そのように解釈することもできますが….
” 5年…10年…? もっと前から知ってたような気がする…… “

助野嘉昭「双星の陰陽師 #30 禍野侵食」『ジャンプSQ』2016年5月号
” ねぇ あんたは… もしかしてあんたは 俺の…… “
というセリフもありますし、ここは素直に“実の子”という意味で捉えたいところです。
ただ、それにしては晴明の姿があまりにも幼すぎるような気が…。半分妖狐の血が混じっているから年齢よりも見た目は若いのかな…。
ちなみに30話のレビュー(→こちら)で触れましたように、史実上は晴明には安倍吉平と安倍吉昌の二人の息子がいるとされています。ろくろが晴明の子だとすると、このどちらかである可能性があります。個人的には庶子とされる吉昌の方が物語的に面白そうだと思いますが…。まあ、必ずしも史実通りに描かれるとは限りませんがね。
あ、でも、もしかしたら「双星の陰陽師」というのは晴明の2人の子、それぞれの生まれ変わりなのかな??
ろくろはすでに息子で確定としているとして、紅緒もやっぱりどこか晴明と容姿が似てるような気がするので、何かしら晴明と繋がりがあるような気がするのですよね。
まあ、その辺りはおいおい明かされていくのを待つとしますか…。
晴明は本当にろくろの呪護者なのか?
晴明が本当にろくろの呪護者であるか(神子の呪護者ではないのか)、ということですが、これは本当にろくろの呪護者であるということ良いでしょう。
理由は簡単で「双星の陰陽師」の片割れである紅緒の呪護者が蘆屋道満(詳細はこちら)であることがほぼほぼ確定したからです。やはり、陰陽師ものではどうしても安倍晴明と蘆屋道満は対になりますからね。
紅緒の呪護者が蘆屋道満である以上、ついの存在として、ろくろの呪護者は安倍晴明しか考えられないでしょう。
もちろん“見極めの儀”の際にフィルターがかかったように感じたという小夜の発言もあったので、もしかすると晴明は本来は神子の呪護者であって、神子が生まれるまでのかりそめにろくろの呪護者となっており、だからきちんと繋がっていないのではないかとも思っていましたが…。
清弦の“神子が晴明の生まれ変わりであるならば、晴明は”双星”のろくろではなく、神子の呪護者として現れるべきではないか”という発言にまんまとミスリード(?)されてしまいました。
そもそも聖丸の“晴明が生きているから、生まれ変わりの神子が生まれるはずがない”という発言で気づくべきでした。同様に考えれば、そもそも晴明の生まれ変わりが存在するとして、その場合その存在に晴明が呪護者として憑けるはずがないわけです。つまり生まれ変わったのであればもはや霊としても存在するわけがないわけです。
http://torutorumanga.com/magazine/jumpsq/sousei_no_onmyouji/sousei-24/
となると、清弦の疑問は解消されますね。
さらに、清弦のもう一つの懸念“陰陽師の歴史の中で晴明が呪護者として現れたことはない”という点についても、そもそも晴明が生きていたということに加えて、晴明が自分の意思で憑くに足る陰陽師の出現を待っていたと考えればそれなりに筋は通ります。
その陰陽師が晴明の実の子(の生まれ変わり?)であれば、晴明が呪護者として憑くにあたりそれ以上の存在はいないでしょう。
ではここで、ろくろが晴明の実子(or生まれ変わり)だとして、先ほどのろくろが自分自身の呪力を持っているという話に戻りましょう。
1ページ目はここまでです。2ページ目は以下より。
2016年8月3日 at 3:34 AM
そもそも論になってしまいますが、神子って誰か見たことあるのかな…情報源は何なのでしょうね。神子の情報自体が、誰かに意図的に流布された作り話の可能性もあるのかも。そう考えると、双星の神託も怪しいのですが。
6巻の加筆部分重要すぎです!他の巻の加筆はそこまでじゃ無いんですが…。
あ、でも#32での「真蛇」という言葉は8巻のおまけページ(?)を読んでいないと、何それ?ってなります。ちなみに真蛇は、婆娑羅候補の強力なケガレを指します。言語を有し、呪術も使えます。脅威度はA、A+、AAにあたります。神威と聖丸は真蛇時代の姿が登場済です。
髭面の人物が「あの男」で「王」で道満ではと思っています。清明らしき人物の優しい笑みは、ろくろと道満?両者に向けられている気が…。清明?は女性の可能性が高いです。4巻最後・5巻予告でこの人物に対し「この少女は!?」ってアオリ文があてられてるんですよね…。あくまでアオリ文なので確定とは言えませんけど。ですので、「あの男」は清明では無く道満じゃないかな~と。この二人も夫婦だったりして……??
2016年8月15日 at 2:44 AM
ここの考察や作者の単行本にある文を読んだりしてると、現実的に考えるなら陰陽師ものだから、作者的に清明らを出したかっただけで設定にちょっと触れる程度なのかなあと思いました。あくまで元ネタありきのオリジナル漫画だしなあと。
で、肝心のろくろは神子そのもの。だとしたら紅緒はなんなのって話になるのですが、呪力の源がケガレでーみたいなやつだったりとか、有馬の思惑が絡んで神子をも越える~みたいな戦闘力インフレなんてレベルじゃないスケールになるのだろうか・・と思ったりしちゃいます。
そうなるとろくろが禍野で寝ていたのもますます謎が深まってしまう・・・
そもそもこの作品で清明は何年生きてるのだろう・・・っていうのがかなり疑問です・・・葛の葉という狐の血を引いているのなら何千生きるのも普通なのだろうか。色々想像できてますます面白くなりますねー。
ここの考察は見てて色々想像が広がるので面白く拝見させてもらっています。頑張って下さい~