『-るろうに剣心・異聞- 明日郎』 前科アリ 後編 レビューです。
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悪の正統
志々雄の洗礼
悪太郎の夢…
かつて、志士雄の座敷に忍び込んみ悪太郎は、捕らえられるも志々雄に向かって
” 喰えれば生き!喰えなけりゃ死ぬ!それだけだ!! “
と、言い放ちます。
そんな悪太郎を気に入った志々雄は…
” 弱肉強食の中を這い上がって来い! “
” 俺の”十一本目の刀”になれる位に!! “
と、悪太郎に”洗礼”を行い、一派の末端に加えます。
国盗りを控え、百識の方治に覚悟を決めさせるために行った”洗礼”。
和月伸宏『るろうに剣心 完全版』第9巻より
その”洗礼”を初対面で施すとはよほど悪太郎のことを気に入ったようですね。悪太郎に何かしら自分と通じるものを見出したのでしょうか。
…こう見ると、だいぶ絵柄が変わってますね笑
志々雄の言葉
“洗礼”の際、志々雄が悪太郎に投げかけた言葉。
” 強くなってみせろ悪太郎 “
” さもなくばてめえは一生ー・・・ “
夢で過去を思い出した悪太郎でしたが、続く志々雄の最後の言葉を思い出す前に目覚めてしまいます。
志々雄のことを”包帯ぐるぐるの怖ぇ奴”とも言っていますが、志々雄を志々雄と認識していないのか、それとも単に忘れているだけなのか…。
この悪太郎が思い出せなかった志々雄の言葉が後で重要になってきますが…それはまた後ほど。
それにしても、志々雄に”十一本目の刀”になれと洗礼を受け、さらには無限刃が手になじむなど、悪太郎はまさに志々雄の正統な後継と言えるような存在ですね。
正統の証
一方で、”残党”達は「正統の証」である”無限刃”を何が何でも手に入れようと意気込みます。
悪党にとっては、志々雄はもはや伝説のカリスマ。その愛刀”無限刃”はいわば三種の神器のごとく持ち主の正統性を示すというわけですね。
悪太郎たちが一文無しだということを知っている旭の提案で、「飯屋」「質屋」「刀屋」、そして「舶来品を扱う店」をあたることにします。
ちなみにこの賊長、見た目と違い意外と馬鹿ではないようです。
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悪太郎たちの動向
塚山商会へ
さて、当の悪太郎と阿爛ですが…
空腹を満たすため、刀を打って一攫千金を狙います。
二人の向かった先は刀剣の輸出で一財をなし、今や様々な輸出入品を扱う「塚山商会」。
由太郎と阿爛
阿爛のいう”アテ”とは、「塚山商会」の若旦那由太郎。
何を隠そう、神谷活神流二番弟子にして師範代塚山由太郎その人です。
かつて師と仰いだ雷十太の裏切りで右腕の筋を断たれた由太郎。ドイツでの治療から戻り、かつては蔑んでいた父の商いを継いでいます。
やや誇張を込めて無限刃を売り込む阿爛でしたが、そんな彼に対し由太郎は…
” でも ね 嘘はいけない “
” 偽りごとは必ず 他人と自分の人生に取り返しのつかない傷を負わせる “
と、己の過去を重ね合わせるかのように厳しく叱責します。
描写から慮るに、由太郎の右腕は日常生活に支障はなさそうですが、やはり左腕に比べるとやや不自由そうです。
由太郎の叱責は、阿爛が無限刃について誇張したことだけではなく、渡米すると言っていたはずが渡米していないこともあってのことだったわけですが…収監されていたことを知らなかった
ただ、そんな阿爛をかばう悪太郎の存在に、少し嬉しそうにもしています。
1ページ目はここまでです。2ページ目”賊の襲来”/”無限刃を継ぐ者”は以下より。
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