『鬼滅の刃』第69話「前へ進もう 少しずつで構わないから」レビュー&考察です。
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第69話「前へ進もう 少しずつで構わないから」
いや〜、今回も泣かされかけましたよ。
やっぱり、「鬼滅の刃」はいいですね。
それにしても、煉獄杏寿郎。ほんのすこしの登場でしたが、彼の生き様は炭治郎に多大なる影響を与えました。偉大な男でしたね。
さて、今回はそんな彼の遺志を継いで、炭治郎がまた一回り大きく成ったお話です。
炎柱の書。そこに書かれた内容は…。
先代炎柱である杏寿郎の父がよく見ていたという「第二十一代炎柱の書」を開いた炭治郎でしたが、その書はすでに破られ、ほとんど読むこともできない状態でした。
ただ破れてはいますが、何個か拾える単語が…。
どうやら”炎柱の書”というのは、何かの秘伝や指南書というわけではなく炎柱の手記のようなもののようですね。
炭治郎の開いたページで拾えるのは“ではな”、”していた”、”鬼を倒”、”呼吸”、”段々と弱くな”、”しかし彼”、”なくては”、”どの呼”、”匹敵する”、”力を持”、”決して”ですね。
おそらく杏寿郎の父が破いたことからも、“日の呼吸”に関連した内容が書かれていたとみて間違い無いでしょう。
“彼”というのは、“日の呼吸”の使い手のことなのか、それとも後に続く言葉があるのか(“彼の=あの”という意味の代名詞の”か”)…。特に気になるのは“段々と弱くなる…しかし彼”、“どの呼吸…匹敵する”、そして最後の“決して”のあたりですね。
前の方のページでは“始ま”、“全て会得”、“型に”という言葉が、後ろの方のページでは“せても”、“これから”、“継ぐ”、“痣が”という言葉が拾えます。“始ま”というのは“始まりの呼吸”のことなのだろうか…。
杏寿郎の父が炎柱を継いだ杏寿郎に”どうせ自分もお前も大したものにはなれない”と言っていたことなども考えあわせると、“段々と弱くな”っているのは「呼吸の使い手」あるいは「呼吸自体」で、“どの呼吸”も鬼舞辻無惨には通用せず、唯一彼の力に“匹敵する”のが「日の呼吸」だとでも書かれていたのでしょうか。
まあ、杏寿郎の話では炎、水、風、岩、雷が基本の呼吸で、他の呼吸はそれらからの派生(第54話「こんばんわ煉獄さん」より)ということでしたが、彼の父親曰くそれら基本の呼吸すらも「日の呼吸」の派生だと言います(第68話「使い手」より)。そうするといわば「日の呼吸」の派生の派生となっていくわけで…“段々と弱くなる”というのもわからなくない。
ちなみに後のページに出てくる“せても”は“倒せても”かな。“せても”ということは“〜できても〜できない”という逆説の文章でしょうから、とりあえず“現状何かできているものの、何かできないことがあるから、”これから”は別の何か(“継ぐ”?)をする”という流れですね。まあ、直感的に考えると上記と同じで“鬼は倒せても鬼舞辻無惨には勝てない”ってとこですかね。
う〜ん、わからん。まあ、なんにせよ、まだ情報が足りなさ過ぎますね。
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“額の痣”と”日の呼吸”
ところで、”炎柱の書”に書かれていた“痣が”という記述は気になりますね。破れていて前後の文脈はほとんど分かりませんが、“継ぐ”、“の呼”という言葉が…。おそらく後者“の呼”は“日の呼吸”じゃないかな、と。。
そうだとすれば、もしかするとこの”痣”は”日の呼吸”の継承と何か関係があるのかもしれません。
で、”痣”といえば、炭治郎も彼の父親も額の同じ場所に同じように火傷のような痣があります。
もしかすると、この”炎柱の書”に書かれている”痣”というのはこれのことなのかも。
もともと炭治郎の父親が登場した時からなんとなく気になっていた額の”痣”でしたが、やはり“ヒノカミ神楽”、そして”日の呼吸”とこの左額の痣には深い関係があるのかもしれません。
そもそもこの額の痣は、他の弟たち妹たちにはなく、“ヒノカミ神楽”を継いでいる長男の炭治郎にだけありますし。
この”痣”については、今後の展開の鍵になりそうですね。
“近道”はない。今の自分ができる精一杯で前へ…。
さて、残念ながら”炎柱の書”からは、欲しい情報を得ることのできなかった炭治郎でしたが、彼にすでに迷いはありません。
今、炭治郎のやるべきことは鍛錬し、精一杯前へ進む事。
数々の試練や苦難を乗り越え、着実に強くなってきた炭治郎ですが、同時に強くなることの難しさも身にしみて知りました。
目の前で杏寿郎の死に触れた際、彼を助けられるだけの強さを誰よりも渇望した炭治郎。
しかし、世の中には一瞬で強くなれるような都合の良い方法も、近道も存在しないことを嫌という程思い知らされます。
” 足掻くしかない “
” 今の自分にできる精一杯で 前に進む どんなに苦しくても 悔しくても “
己の無力さに向き合い、尚前へと進む決意をします。
なんかこういう部分、本当この作品大好きです。
少年漫画としては派手さにかけるのでしょうが、一歩一歩愚直に積み重ねていく人間臭さといいますか…。ああ、涙腺が…。
1ページ目はここまでです。2ページ目は以下より。
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