HUNTER×HUNTER  No.350 「王子」レビューです。

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ついに連載再開です。

約1年半ぶりですね。

暗黒大陸編リスタートです。





ちなみに今週のジャンプ、HUNTER×HUNTERの前に載っていたのは特別連載「遊☆戯☆王 TRANSCEND GAME」の後編

その遊戯王からのこの扉絵。この流れ確信犯じゃないか??

「強欲な壺」を連想してしまったのは僕だけではないはず…。

それはともかく、ではレビューに入ります。

 

暗黒大陸への渡航に際して、6人の王子が警護を募集します。

この機会を利用してクラピカは知り合いのハンターに依頼して王子達に近づこうと考えます。

クラピカが依頼したのは…

師匠・イズナビ

同期・ハンゾー

ノストラード組・バショウ

 

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ノストラード組・センリツ

キルアからの紹介・ビスケ

この5人に加えて、クラピカ自身で6名。

依頼を出した6人の王子の中に標的である第4王子ツェリードニヒがいないだろうというのは基本的に全員が共通に考えていることのようです。

クラピカの依頼は

「第4王子を出来るだけ近くで見るための有益な情報」

それにしても、イズナビ・ハンゾー・ビスケはわかりますが、バショウとセンリツに関しては実力的に大丈夫なのでしょうか。

彼ら二人はあまり強いイメージがない…キメラアント編があったせいでそう感じるだけかな。。

ともかく、面接段階で落とされる心配は全くしていないんですね。

 

ところで相変わらず金にがめ…金銭的にきっちりしているビスケと上から目線のクラピカの相性はよろしくないようで、早々にトラブルが起きそうになりますが…

キルアの助言を思い出したクラピカは、

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うまいこと(?)おだてて機嫌をとります。

” 仲間を 取り戻すためなら… “

” 私は何でもする… “

って、このタイミングでその独白!??おいおいクラピカってギャグ要員だっけwww

ビスケはビスケで

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容易に懐柔www

 

さて、物語はややシリアスな方向へ進みます。

6件の依頼は依頼内容も報酬もほとんど変わらないもの。

しかし、そのわずかな違いからクラピカは最適解を模索します。

そして6件の中から2件まで絞り込んだクラピカ。

その2件に共通することは、面接を王子が直々に行うということ。

違いは報酬の吊り上げ合戦の際に、最高報酬を提示したものと、報酬金額を変えなかったもの。

前者は”負けん気が強く力を誇示するタイプ”で、後者は”自尊心・自制心が強く相手にもそれを求めるタイプ”であると予想します。

このプロファイリングから、この2件のどちらかが第9王子ハルケンブルグであると確信するクラピカ。

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もう一人は第6王子タイソンあるいは第10王子カチョウだと考えます。

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ちなみにハルケンブルグは文武ともに秀でた、いわば神童といった存在で、王子達の中でもそのスペックは頭一つ抜きん出ているそうです。

その上、母ドゥアズルとも二人の姉(第2王子カミーラと第5王子ツペッパかな?あれ第7王子ルズールスとは??)とも折り合いが悪く、また王族政治に強い不満を持っていたため国王との仲も良くなかったようです。

その彼が唯一認めていたのが、第4王子ツェリードニヒだという。

…あの男が唯一認められる人間って…。まあ人それぞれですね。

クラピカはこの二人の関係からツェリードニヒへと近づく糸口を掴もうとします。

つまりクラピカの出した最適解はハルケンブルグ。

そして最初の直感に従い選択をします。

 

ちなみに余談ですが、クラピカとイズナビ以外の4人はすでにクラピカが候補からはずした4件の依頼にそれぞれ申し込んだようです。

イズナビはクラピカの最後まで残した2件のうちクラピカが選ばなかった方を引き受けるという手はずだったと。なんだかんだで師匠のこと信頼してるんですね。

 

さて…

依頼人に会いに指定された場所へと赴いたクラピカ。

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そこに待っていたのは…

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第14王子ワブルとその母オイト!!

ハルケンブルグだと想定していたクラピカは虚をつかれた形になります。

それにしてもこの女性、オイトはかなりの切れ者です。

優秀な参謀でもいるのでしょうか。。

 

クラピカの失望を見抜いたオイトは予想外の言葉を発します。

” いいのです その方が 私達の望む人材である可能性が高いのですから “

…と。

彼女の望む人材は依頼の要項の少ない手がかりから“依頼主がハルケンブルグ王子だと予想してやってきたもの”だと言います。

つまるところ、クラピカの思考の更に一枚上をいっていたわけですね。

オイトが言うには依頼項目は王子が特定されないよう、報酬額以外は決められたフォーマットから選ぶしかできなかったのだと。

理由は2点。

・暗殺を企む者の潜入を防ぐため。

・人気の高い王子に人が集まるのを防ぐため。

ハルケンブルグは上記2点ともに可能性が高いのでそもそも以来自体出していないそうです。

なぜ2点ともに当てはまるかというと、先述の通りハルケンブルグは王族政治に批判的で、根本から改革をしようとしています。

ですので、その姿勢を支援しに集まってくる人間は多く、また同時に王子を亡き者にしよう、あるいはその力を利用しようとするものも多いということです。

そこでオイトはハルケンブルグの支援調査団体を通らずに彼に近づこうとするものは、暗殺者か偽の支援者であると考えます。

そして、それこそが彼女の思惑だと言います。

つまり“ギブアンドテイク”が成り立つのだと。

まずオイトの言うギブアンドテイクとは…

” 彼の命を狙う者は私達を守っている間そのチャンスを維持できますし “

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” 彼を操ろうと企む者は彼の弱みを握ることができます “

と。

ここからはやや話がわかりにくかったので、ここまでの内容とこの先の内容も含めて、ここで先に僕なりの理解をまとめておきます。




 


まずオイトはハルケンブルグを装い依頼を出す。

これは、ハルケンブルグに支援調査団体を通さずに近づこうとし、かつほとんど差異のない依頼書からハルケンブルグであると予想することができるだけの能力のある人間を選び出すことを目的とする。

支援調査団体を通さずに近づこうとする人間はハルケンブルグの暗殺者あるいは偽の支援者である可能性が高い。

この場合オイトたちとの間でギブアンドテイクが成り立つ。

・前者の場合

暗殺者であれば、その人間はオイトたちを守っている間、大義名分を持ってハルケンブルグを殺害するチャンスを持つことができ、そのためにもオイトとワブルを守る必要が出てくる。

・後者の場合

偽の支援者というのはハルケンブルグの力を利用して独裁国家を作ろうとするような人間のことです。

この場合、次期王の有力候補であるハルケンブルグですが、仮に即位したとして、今回の継承戦の存在は彼の王位にとって致命的なスキャンダルになりうるとのこと。なので彼らにとって継承戦の生き証人であるオイトとワブルの存在は、ハルケンブルグを脅し、操るためのに非常に有益である。そのためオイトたちの命を守ることが彼らの利益にもつながる。

どちらにしても、ハルケンブルグ自身が依頼を出していない以上は彼を目的にしている人間にとっては悪い話ではないということですね。

ただ、ベストかと言われればそうではない。

実際、オイト自身クラピカに結論を委ねる際に”無理強いできる立場ではない”と、断る選択肢も与えていますし、自分たちの立場の弱さがわかっているんですね。それとも単にいい人なのか。


 

また、クラピカがなぜ”普通に集まった報酬目的のプロではダメなのか”との問いかけますが、その問いへの答えは…

“護衛のプロは守りには特化しているが、積極的に人を殺す訓練は受けていないから”であると。

” 今回の渡航は王子が残り一人になるまでの “

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” 殺し合いの旅です “

この話、前者(暗殺者)の場合はわかるのですが、後者(偽の支援者)の場合にもなりたつのかなぁ。

もちろんハルケンブルグを擁立させるために邪魔者を排除しようと考える方向もありますが、単に彼を死なせないという意味で守りのスペシャリストである可能性も…。

まあ、確率の話なんでしょうがね。

ただ、そもそも最終的に王子が一人になるまで終わらないのであれば、ハルケンブルグとワブルの二人共が生き残る状況というのはないわけですので、後者(偽の支援者)へのメリットはなくなってしまいますよね…。

それに、今回の継承戦は暗黙のうちに誰もが(少なくとも上層部は)知っているはずだろうと思うのですが、これがハルケンブルグを脅す材料になるんでしょうか…。

 

クラピカはもう一つ質問をします。

“継承戦に反対する声はないのか”と

オイトの答えはできる事ならそうしていると…

王の妻の役目は「王の子」を育てる事

” 「やがて王になる事を信じて疑わない」 “

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” それが「王の子」です “

つまり今回の継承戦は王になるチャンス。

このチャンスを自ら放棄するようなものは「王の子」ではありえない。そして、放棄した”敗走者”の末路は…

結局のところ、暗黙のうちに拒否権はないわけですね。

だから、オイトはその中でもなんとか生き残る方法を模索しているわけですね。

それにしても、皆が皆「王の子」であるなら、たしかに最後の一人になるまで終わらないでしょうねぇ。

さて、一通り話し終えたオイトは改めてクラピカに依頼を受けるか否かを問いかけます。

 

クラピカの答えは

” もしも こちらの条件を飲んでいただけるならば “

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” 全力で二人をお守りする事を約束いたします “

そして、クラピカはオイトに自分の目的を伝え、オイト自身も出来る限りの事はすると了承します。

 

オイトは貧しい家の出だったそうで、王に見初められた当初はただただ浅ましく贅沢な生活を望んでいたといいます。

しかし、ワブルが生まれて、継承戦から逃れられないことを知り…

” 何が大切か気づいたのです… “

と。

そして…

” 娘を “

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” 抱いていただけますか? “

ワブルを抱くクラピカ。

その無垢な赤子の寝顔に

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クラピカも慈愛に満ちた表情をしているように見えます。

オイトが気づいたもの、それは…。

何というか…母の愛ですね。

キメラアント編から”命”をテーマにしているみたいですね。

 

さて、クラピカ以外の5人の警護対象は…

イズナビ:第6王子 タイソン

ビスケ:第13王子 マラヤーム

バショウ:第7王子 ルズールス

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センリツ:第11王子 フウゲツ

ハンゾー:第12王子 モモゼ

一応、イズナビもセンリツもルックス検査は通過できたんだねwww

 

さて、いよいよ血塗られた継承戦が始まりそうです。

クラピカはやはりワブルの警護でしたね。

ともかく、オイトにとっては自分の想定していた志望者よりもクラピカでよかったことは確実ですね。

それにしても、クラピカたち6人、お互いに遭遇したらどうするんだろう??

 

 

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