火ノ丸相撲 第104番 “大典太光世と…”レビューです。
国宝大典太光世
兄、大関大景勝の折れない強さを知り、自分自身の弱さと向かい合った大典田。
沙田の相撲を吸収した千比路に突き突破され、一度は間合いを制されますが…
今や、大典太にも背負うものがあります。
高校一の突きをもって、再び試合の主導権をもぎ取ります。
国宝の意地を見せつける!!
” 高角度素首落とし “
” 雷 “
一度体制を立て直した千比路に反撃の隙を与えずに一撃。。
力も技も兼ね備えた国宝!!
金星への決意
そもそも、典馬との対戦は千比路自身が望んだものでした。
大太刀メンバー全員が抱えていた思いを千比路が言葉にします。
それは
” 大太刀は確かに強くなったものの日本一には足りていない “
というもの。
現時点では、大太刀で国宝とまともに渡り合えるのは火ノ丸ただ一人。
白楼や榮大など上位チームは国宝級を二人以上擁する。
だからこそ
” 今ここで大典太を食って “
” 国宝級の戦力になる! “
取り組みを見ていた元横綱駿海をして”凄まじい才気”と言わしめる千比路。
しかし、現状では典馬には及びません。
” _…いや だからこそ 挑んだのか… “
” 挑むだけでは足りぬ… “
” 「金星」こそが糧となる…!! “
千比路の相撲
相撲のスタイルは大きく分けて二つ。
突いて押し出す「押し相撲」と組んで戦う「四つ相撲」。
しかし、千比路はそのスタイルに括られてしまっては国宝たちには追いつけないと判断します。
国宝たちに勝つために千比路が選んだ道は…
” 『何を考えてるのか分からなくて怖い』? 結構じゃねぇか “
” 押しても四つでもねぇ… 俺が目指してんのは “
” そういう 不気味な相撲だ…!! “
千比路の“不気味さ”を肌をもって感じる大典太。
国宝を飲み込む!!?
千比路の覚悟!!
県の個人戦での火ノ丸との戦いで勝敗を分けたのは“相撲への思い”。
もちろん総合格闘技の頂点を目指す千比路が、相撲に対する執念で横綱を目指す国宝達に勝とうというのはおこがましい話です。
しかし、この戦いに勝つことでより高みに行ける。
強くなるために…
” この勝負に懸ける思いは “
” てめぇらの執念にだって負けはしねェ!! “
ただただ強さを求めて!!
” この「金星」は “
” 絶対貰う!! “
国宝喰い
相撲への理解を経た千比路がたどり着いたのは…
” 幻の決まり手 “
” 襷反り_ “
熾烈な戦いを制したのは千比路!!
国宝・大典太光世を破り大金星です!!
大相撲の歴史の中でもほとんど隠されていない幻の大技。
相撲技でありながら相撲の常識を外れた決まり手。
『国宝喰い』の國崎千比路!!
高校相撲界にその名を堂々と轟かしました。
同時に晴れて大太刀、ストレートで金沢北に勝利です!!
感想などなど
相変わらず熱い展開ですが…勝っちゃったか。。
典馬が、自分の弱さに向き合ってもう一つステップを上がったって話じゃなかったのか…。
確かに千比路は強いんでしょうが(もともとレスリングの国体チャンプだし…)、しかし相撲という舞台で国宝に勝っちゃうのか…。
典馬も今や色々と背負っていただろうに。。
火ノ丸にならまだしも、ついこの間相撲を始めたばかりの千比路に負けたか。。
いや、まあいいんですが、これまで努力とかなんとかという展開が…。
まあ、今までの自分を乗り越えて成長した典馬よりも、純粋に強さを求めた千比路の執念による成長が上回ったということですね。
しかし、沙田との稽古で相撲に対する理解を深めた千比路。力強い味方ができたとともに、火ノ丸にとっては新たな強敵の出現ですね。
それにしても、金沢北とは試合前から色々と因縁を作っていたので、もっとお互い削り合うような接戦になるのかと思っていましたが、結果を見れば大太刀の圧勝でしたね。
金沢北は悔しいだろうな。。典馬はおそらく個人戦が残っているでしょうから、この悔しさを経て頑張ってほしいものです。
ちなみに調べてみたんですが、千比路の決まり手の”襷反り”、幕内・十両の取組では1960年以降一度も使われたことのない正真正銘幻の決まり手らしいですよ。
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