るろうに剣心 -キネマ版- 最終幕 レビューです。
前回の最後で刃衛に刺された薫。
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斎藤のセリフが胸に去来する剣心。
「作り笑顔で飄々と練り歩いた処で」
「自身が作った血溜まりの中からは逃れられん」
やっぱり、キネマ版は原作版に比べて”抜刀斎時代”が、より暗く重苦しい過去として描かれてますよね。
実際に、取り返しのつかない事になってしまったわけです。
そして、刃衛がまさかのるろ剣の中の名言中の名言を・・・。
“剣は凶器 剣術は殺人術”
“これが真実!偽らざる真ー”
この辺りからも、刃衛の人物像が原作に比べ深く感じますね。
なんというか、原作のただただ人斬りを楽しんでいたのに比べ、キネマ版に刃衛には”人斬り”に対する”誇り”、或は”哲学”を持っているように感じます。
薫を殺されて逆上した剣心の一撃!!
“うほおう! 今の一撃 剣閃はおろか体のこなしすら見えー”
再び、名言!!
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かと思いきや。
“!?”
“一撃に非らず……! 二撃目は一切見えず……!!”
原作超えきた〜!!グレードアップしてましたwww
刃衛への怒りによって、鮮血のような赤に染まる十字傷!!
抜刀斎に完全に立ち戻った剣心。
こういうシーンはやっぱりエンバーミングに重なりますね。
なんとか一命を取り留めていた薫。
剣心の覚醒に、“狂人”から再び落ち着いた“剣客”の雰囲気になる刃衛。
往年の人斬りに立ち戻った剣心と、刃衛。
“さあ 死合おうぞ”
刃衛にとっては幕末こそが”まともな世界”で平和な明治の世は”狂った世界”なんですね。
剣心が抜刀斎に立ち戻り、”幕末の江戸”に戻ったことで刃衛も“本来の刃衛”に立ち戻ったわけですね。
キネマ版では本当に刃衛を剣心の対として、対比的に描いていますね。
あったかもしれないもう一人の剣心…といったところでしょうか。
あるいは、影の剣心とでもいうべき存在か。
しかし、こういうカットのせいか本当に、キネマ版の刃衛って貫禄というか深みがありますよね。
そして、剣心に両腕の反動を用いた”最大上下同斬”によって、剣心に切り掛かる刃衛。
“命の結果は生きるか死ぬか! 過程の長さに価値など無し!! 価値あるはー”
“生死を決するこの一瞬!!”
やはり、哲学を持ってますね。
1ページ目はここまでです。2ページ目は以下より。
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