『炎を統べる -るろうに剣心・裏幕-』 後編 レビューです。
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吉原に動きあり
踏みにじられる遊女達の命
響く慟哭。
斬殺された華火。
しかし、その死は金の力で”自殺”として処理されることに…。
更に二人の禿、あかりとかがりがどこにもいない。
彼女たちは”市松の生き人形”として、商談相手への手土産にと鮫男にさらわれたようです。
十本刀集結
一方、神社にいる志々雄の元へ”報せ”を持ってきた宗次郎。
その”報せ”とは…
” “十本刀” 全員四半刻以内に集結出来る処まで来ています “
歪で凶な”刀”、十本刀!!
華焔の懇願
志々雄にすがり、助けを乞う華焔は、あかりとかがりの救出を頼みます。
しかし、志々雄はその頼みをすげなく断ります。
” 断る “
” 言っただろう おまえが弱いから悪いと “
そのまま、もう東京には用がないとその場をあとにする志々雄、取りつく島もありませんね。
修羅の目覚め
華焔の覚醒
希望をたたれ、絶望に打ち拉がれる華焰。。
” 所詮この世は弱肉強食 “
” 強ければ生き 弱ければ死ぬ “
ここが由美姐さんの”修羅”としての覚醒でしょうかね。
報酬は自分の命!! 華焔の啖呵
” あんたのその強さ! “
” 今夜一晩私に打って頂戴!! “
助けを乞うのではなく、志々雄と対等の立場に立ち直した華焰。
” …吉原の遊女が逆に客を買おうってか… “
と、華焰の発言に興味を示した志々雄。
” 報酬はどうする? “
という志々雄に対して…
” 私の命 “
” 好きな時に好きな様に奪って結構!! “
啖呵をきる華焰!!
志々雄の地獄行
” 吉原一の花魁侍らせて地獄行か “
” 悪くねェ “
商談成立!!
相変わらず志々雄は”粋”ですね。
こういう思い切り…というより覚悟のある(?)発言は受け入れますよね。
そこが志々雄の魅力ですよね。
1ページ目はここまでです。2ページ目”東京湾での戦い”/”追い詰められた鮫兵団”は以下より。
2014年9月23日 at 1:06 PM
今回の作品は志々雄好きな自分にはたまらなかったです。
かっこいいですね。
おそらく誤字かと思いますが本ページの言葉がすごく良いなと感じたので使わせてもらうと「非情にかっこいい」ですね 笑
志々雄というキャラクターをうまく表した表現だと思いました。
あと作中で雷産霊神は由美さえも知らぬ秘剣とのことでしたが、普通に見てますね 笑
小物相手でも雷産霊神を使ったのはクライマックスを盛り上げるための演出だと思いますが、本編と若干矛盾が生じてしまってますね 笑
まぁ、本編でもまだ火傷を負っていない志々雄にに切られた飯塚が燃えていたりしますから多少のミスはご愛嬌ですよね。
今回は楽しいレビューありがとうございました!
2014年9月25日 at 11:29 PM
こちらこそ、コメントありがとうございます。
“非情に”…確かに我ながらいい誤変換でしたwww
本当に今回の読み切りは志々雄好きにはたまりませんでしたね。
個人的には本編、キネマ版含めた全エピソード中でも屈指の好きなエピソードです。
2014年10月14日 at 1:39 PM
後編の記事も読んで、感想書かずにはいられなくなったので、コメントします。
和月先生、るろ剣はだいぶ前の作品なのに相変わらずストーリーの深みは健在ですよね!画力は京都編が一番良かったです。
「弱肉強食の理念のまま弱い私の命を喰んであなたの強さに変えて頂戴」なんて、凄い台詞ですよね~。潔いですね。相思相愛ではあるけど、べたべたした空気を感じさせない関係ですね。
るろ剣の魅力である、人物の丁寧な心理描写が好きで、志々雄が未来を見据える時の目の部分が映ってるカットなんて、まさに志々雄そのもの!!
実写映画公開してますね。京都大火編は見ましたが…映画は映画で良い所もあったんですが…実写で原作と同じものを求めるのは困難ですが、それでも、納得できない部分はありまして…(ネタバレになるのであまり詳しくは書けません…よね)
2014年10月16日 at 1:03 AM
後編のレビューも読んでいただいたようで、ありがとうございます。
志々雄と由美の関係性は本当に凄いですよね。
お互いがお互いを必要とするものの依存し合ってはいない。
志々雄はもちろん由美も芯の強い格好良い女性ですねぇ、本当に。
実写映画ですか…一応僕は”京都大火編”も”伝説の最期編”も見ましたが、あまり…。
個人的には詰め込みすぎて、逆にストーリにもセリフにも重みが無い感じになってしまっている様に感じました。
ただ、志々雄主体の物語だと考えたら、志々雄は非常に格好良かったですがね。
とりわけ強さに関しては映画の描写では、志々雄は比古清十郎にも匹敵するのではないかと思わされる程圧倒的でしたからね。
とはいえ志々雄の最期のシーンだけは…ちょっと。。
2014年10月16日 at 12:45 PM
由美は志々雄と出会って自分の中にある強さが目覚めたんでしょうね。
本当に同感です。実写映画は若干、るろ剣の醍醐味であるストーリーと人物描写等の重圧性に欠けてますね。伝説の最期はネタバレ等を見てDVDで充分と思ったので、見ていません…(笑)
志々雄が冒頭で政府に焼かれる経緯と、斉藤の前で「修羅が~」と言って去って行く背景に志々雄一派がいるシーンが特に良かったです。
しかし、京都大火で志々雄の影武者が現れる場面はう~んって思いました。薫がさらわれるシーンも、志々雄は正々堂々の闘いを好むからそんな事するかなぁって思いましたし。後、少し剣心と闘うシーンも、そう易々と戦闘するかなぁ…と。その分、他の十本刀の出番を増やせば良いのにと思いました。
安慈と宗次郎の過去も時間の配分で描けないにしても、恵の過去みたいに、せめてフラッシュバック程度にも出来たのに…
アクションとキャスト陣のキャラクターに対する熱は伝わりましたが、脚本がう~んっていう部分がありましたね。
facebook等に載ってる写真では、操の京都大火で奮闘する姿、薫が弥彦と話している所、宗次郎が剣心と再戦するカットが好きです。
実写映画第1作目で、あかべこの付近で剣心が左之助と一悶着終えた後、去って行く時に腕を着物の中に入れて歩く姿はまさに剣心だった!!
原作だと、京都大火前に警察で斉藤と会う時に馬車から降りたシーンの歩き姿です。
2014年10月19日 at 2:16 AM
そうですね。
志々雄の影武者は少々興ざめでしたね。
確かに左之助との悶着の後の剣心はよかったですね。
この場面にしても、他のシーンにしても、ワンシーン、ワンシーンはいいのですがね…。
僕も、ピノキオさんがおっしゃるように脚本に少し物足りなさを感じましたね。。
2014年10月19日 at 9:25 AM
原作と実写で同じ物を期待するのは違うし、映画は監督の物だと割り切るべきですが、ややコメディチックに取れる部分がありましたね。
人によって解釈の違いが出るのは仕方ないですが、こうなってくるとアクションの格好良さに気が取られているみたいですね…(笑)本作の監督が、るろ剣特有のシリアスな展開、プラトニックでありながら、精神面は相手を切に思っている恋心を演出するのが好みではないのかもしれませんね…
今作で完結という事で、追憶編、人誅編は
実写しないというか出来ないですよね…
巴なんて適役いないし…
外印の死体から人形を作るという悍ましい設定もインパクトあったのに、第1作目で出てしまってますね。
蒼紫、第1作目から出せば良かったのに…
観柳亭でのエピソードあっての剣心との因縁なのに… 言い出したら切りないですが、般若も良いキャラだったのにもったいない!!
2014年10月22日 at 10:43 PM
そうですね。”伝説の最期編”での左之助のコメディっぷりは、個人的に少ししらけてしまいました。
なんというか、シリアスな展開の中で流れを断ち切ってしまっているような。。
蒼紫に関しては本当に同感です。
観柳邸でのエピソードが無ければ、非常に安っぽいキャラクターに見えてしまいますよね。
それに翁のことに関しても…救いが無いというか。。
原作ではギリギリの一線を保てていたからこその蒼紫だったんですがね。。
映画では蒼紫がただただ駄目な人間に描かれているような…。
ちょっと残念でしたね。