「大斬」第三弾『RKD-EK9』レビューです。
大斬 最新レビューリンクなど
「大斬」第三弾
西尾維新の「大斬」第三弾。
ジャンプSQ12月号掲載の「大斬」二本目です。
“同時掲載の一本目『何までなら殺せる?』レビューはこちらから”
今回組んだのは「DEATH NOTE」の小畑健。
小畑健と言えば12/1発売の少年ジャンプ新年1号で「学糾法廷」の連載が始まりますね。
『RKD-EK9』
なにやら横文字の仰々しい(?)タイトルですが…
本編を読めば分かりますが、実は西尾維新らしい人を食った様なタイトルです。
今回SQ12月号に掲載された「大斬」は2本とも”生き死に”を扱った作品になっていますが、テイストは真逆ですね。
このテーマをどちらかというとシビアに扱った「何までなら殺せる?」に対し、こちらではややポップに
コメディチックに扱っている印象です。
まあ、ブラックユーモアですが。。
どちらにしても、最後に一捻りあるやや皮肉の効いた良い意味で西尾維新らしさのある作品ですね。
では…
『天国』が実在する!!?
釜茹亡命博士によって、『天国』の存在が明らかにされた世界。
彼女の研究によってヒトの善行が数値化可能になります。。
もちろん『天国』があると分かれば、なおさら生きたくなるのがヒトの性です。。
剣林クンと血ノ池サン
そんなわけで、とある高校の科学部に所属する剣林クンと血ノ池サン。。
まあ、名前からして『天国』は無理だろと、『地獄』ぴったりじゃんと思いますが…。
剣林クンもご多聞に漏れず天国へいくことを切望している模様です。
しかし、天国に行く事は簡単ではなく…
釜茹博士の明らかにした善行の数値化によって得られた”善意点”という概念があります。
その”善意点”に換算して、最低でも1億善なければ天国には行けないのだそうです。
さらには一応、天国にも階層があるようで、第一天国から第八天国まであるそうです。
ちなみに第八天国が最上の天国だとか。。
では天国に行くための善意点が一体どの程度のものなのかと言いますと…
“いわゆる善男善女”の平均的生涯善行が約1千万善。必要点のおよそ十分の一です。
つまり、ほとんど誰も『天国』にいく事はできないと、まあそういうことですね。
しかも『生まれかわり』も存在しない。。
その上、過去50年程誰一人天国へ行っていないという事実。
そりゃそうか、ヒトの10倍いいことして生きるとか普通に考えて無理でしょう。しかし、逆に考えるとそんなほぼほぼ不可能なことをほんの50年前くらいに成し遂げた人もいるわけですか。
そうすると、むしろ50年くらいそんなに長くないのでは…なんて思ったり。
というか、善悪の基準は…とか考えてしまいますが、それは言わないお約束でしょうね。
それでもなんとかして、天国に行きたいという剣林クン。
そこに突如現れたのが…
1ページ目はここまでです。2ページ目は以下より。
コメントを残す