一鬼夜行 第一巻 レビュー 2ページ目です。

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彦次と茅野

彦次と茅野のエピソードも良かったですね。切なかったけど…。

喜蔵と小春とは、また別の形の人と妖怪の交わりです。彦次と茅野はゆったりとした日常の中で心を通わせていきます。しかし、茅野はけして彦次に姿を見せようとはしません。

それでも、その日常を幸せだと感じる二人。が、そんな幸せな生活にも終わりがきます。

茅野の正体は、人の精気を奪い死に至らしめる蟲、主の命なしには動くこともできない不自由な使い魔です。しかし、はじめて自分に優しくしてくれた彦次に好意をもってしまった茅野は彼を死なせたくはなく小春の元へ彦次をむかわせたと…。

” この醜い姿も妖しであることも忘れそうな程… “

” あの方と過ごした時間は幸せでした…… “

本来交わることのない人と妖、その刹那的な交わり。しかも、お互いを大切に思うからこその別離。何とも儚く美しく感じます。

それにしても、茅野の主は誰だったのか、そして本当にその狙いは彦次の命だったのか…。

それに小春の力で茅野は解放されたわけですが、果たして大丈夫なのでしょうか。彼女を使役した存在から粛清されたりしてないよね…。

喜蔵と小春

喜蔵は小春を牛鍋を食べに連れて行った際に、その店に奉公する深雪に相談を持ちかけられます。

彼女の友達のさつきという女の子が神流川の川縁で昼寝をしていたら、そののち急にお腹が大きくなってきてしまったという。その話を聞き、河童の仕業だと当たりを付けた小春は、請負い、喜蔵とともに一路神無川へ。

そこで、小春は旧知らしい河童の棟梁である弥々子に掛け合います。

弥々子にさつきに恩義でもあるのかと問いかけられ、否定する喜蔵。

”  ……だが その娘を心配する彼女の友を “

” 少々不憫に思う “

その答えを聞き、喜蔵の姿に誰か(おそらく昔助けられた人間の男)の面影を重ね、弥々子はさつきを助けることを約束します。

ここにもまた、人と妖のつながりがあったのですね。

それにしても、”気まぐれだ”と語った弥々子の表情がなんだか素敵でした。

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美冬とおはぎ

一件落着し、お礼にと手作りのおはぎを持って古道具屋に訪れる深雪。

しかし、そのおはぎを見て…。

“何故だ?”

と深雪を問いつめる喜蔵。そして、一転して彼女を邪険にあしらい外出してしまいます。

喜蔵がおはぎが好きだということも知っていたようですし、なにやら美雪と喜蔵の間にもなにかあるようですね。

どうも“母親”が関連しているようです。おはぎを勧める深雪には必死な様子がありました。それも“母親に教えてもらったものだから”という感じで…。その事実を知った喜蔵も母親に思いを馳せた様子でした。

もしかして、この二人って…。

それから喜蔵の家の仏壇に位牌が二つなのも気になりますしね。片方はもちろん祖父のものでしょうから、もう一つは誰のものなのでしょう。

最後に

いや〜、続きが気になります。二巻の発売は大分先だろうし…。かといって、原作小説は結構出てるようですが、先にそっちを読んでしまうのもなんだかな。

合間合間に挟まれる笑える要素もなかなか。喜蔵の無双っぷりがかなり笑えます。

正直、座敷童子の傷心旅は笑いました。

あとは食い意地の張った小春が絶妙に可愛らしい。生のきゅうりにすらよだれを垂らすほどの食いしん坊です。

そして、意外と素直な小春。喜蔵に箸の持ち方を叱られて、必死で練習してるところとか…。お前本当に妖かよって笑

とりあえず、題材もそうですが絵がかなり好きな作品でした。作品の雰囲気もいいし。。

なんというか、優しくはかない空気感というんでしょうかね。

続きが愉しみです。

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